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クラミジアで使うジスロマックには併用禁忌で使ってはいけない薬は存在するの?

2020年03月04日
男性を注射している医者

ジスロマックには、併用禁忌薬というものは明記されていません。ただし、ワルファリン・シクロスポリン・メシル酸ネルフィナビル・ジゴキシンという4つの薬剤については、併用に注意するようにとの呼びかけがなされています。また、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなどの制酸剤についても、作用機序は不明ながら抗菌作用を弱める可能性があるため、併用には注意する必要があります。

併用注意薬のうちワルファリンは、血液の凝固を阻害する作用を持っており、血栓症の予防などに用いられています。ジスロマックをはじめとするマクロライド系の抗生物質には、肝臓においてワルファリンを代謝させるチトクロームP450と呼ばれる酵素の働きを阻害する働きがあるため、薬効を増強させる可能性があるとされています。

次のシクロスポリンは、低タンパク血症や高脂血症、膠原病などの治療に用いられます。この薬剤の代謝酵素に対しても、ジスロマックは阻害作用を持っています。そのため、併用するとシクロスポリンの血中濃度が上昇し、腎臓や肝臓に負担をかける可能性があります。

メシル酸ネルフィナビルは、抗ウイルス薬の一種です。エイズウイルスの増殖を抑えるなどの目的で用いられます。これをジスロマックと併用すると、ジスロマックの主成分であるアジスロマイシンが正常に代謝されなくなり、下痢や吐き気などの副作用が起きやすくなるとされています。

ジゴキシンは心不全の治療などに用いられる薬で、心臓の収縮力を高めて血の流れを良くする作用があります。具体的な作用機序は不詳ですが、ジスロマックと併用すると中毒症状が出るおそれがあると言われています。また、ジスロマック以外の抗生物質の中でこれと併用禁忌が明確に謳われているものはありませんが、場合によっては飲み合わせることで血中の成分濃度が必要以上に高まる可能性があります。
ジスロマックは比較的長期にわたって体内に残存するので、他の抗生物質に切り替える際などは十分に注意が必要です。

頭痛薬や風邪薬といった市販薬との併用については、テトラサイクリン系やニューキノロン系の他の抗生物質と違って問題はありません。これは、マクロライド系の抗生物質に共通する特徴です。ただし、整腸剤を使用する際には注意が必要です。というのも、抗菌剤であるジスロマックには腸内の善玉菌を弱めてしまう作用があるからです。使用する際は、抗生物質に耐性のある整腸剤を選ぶようにします。