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クラミジアに使われることがある治療薬のジスロマックはどんな効果があるの?

2020年02月29日
悩んでいる医者

クラミジアに感染した場合の治療法としては、薬物療法がメインとなります。抗生物質を投与することにより、病原体の活動を抑えます。よく用いられるのは、ジスロマックと呼ばれる錠剤タイプまたはドライシロップタイプの薬剤です。点滴剤もありますが、クラミジアの治療にはあまり使われることがありません。

ジスロマックは、アジスロマイシンというマクロライド系の抗生物質を主成分とする薬です。クラミジアのほか、皮膚感染症やリンパ節炎、扁桃炎などの治療にも用いられています。具体的な適応菌種は、ブドウ球菌属・肺炎球菌・インフルエンザ菌・クラミジア属・マイコプラズマ属などです。

他のマクロライド系抗生物質と同様、ジスロマックにはタンパク質の合成を阻害する働きがあります。これによって、細菌の増殖を抑えます。クラミジア自体は一般的な細菌とは性質が少々異なる病原体なのですが、属性が似通っているため、同じような治療効果が得られます。具体的には、ジスロマックの主成分であるアジスロマイシンは細菌内に取り込まれると、タンパク質の合成をつかさどる70Sリボゾームという複合体の構成物質となっている50Sと呼ばれる物質に結合し、その機能を妨げます。

アジスロマイシンは、いわゆる静菌作用を持つ抗生物質です。静菌とは菌そのものを殺すのではなく、その増殖や発育を抑える効果のことをいいます。つまり、身体が本来持っている自然治癒力で対応できる程度にまで菌の活動を弱めるわけです。ただし、アジスロマイシンを高濃度で使用した場合は、殺菌作用を示すこともあります。

ジスロマックの用法・用量は症状によって異なりますが、クラミジアの場合、通常は1,000mgを1回経口投与します。なお、一般的に出回っている錠剤は250mg錠です。効果があらわれた時は数日で症状が軽くなり、やがて治癒します。ただし症状がなくなってもクラミジアが完全に死滅していないケースがあるので、医療機関で処方を受けた場合は投与後1週間から2週間程度経過した時点で、再検査を行って陰性か陽性かを判定するのが一般的です。

なお、クラミジアの治療にはニューキノロン系やテトラサイクリン系など、他の種類の抗生物質が用いられることがありますが、これらについては症状によって異なるもののおおむね1週間程度の継続服用が必要となります。つまり、ジスロマックは他の薬に比べると服薬期間が短くて済むという特徴があるわけです。