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性病の1つである淋病とは?どのような兆候や症状が出てきたら病気を疑う?

2020年03月08日
白い錠剤

クラミジアと並んで患者数が多く、特に近年は若い世代を中心に感染が広がっているとされているのが、淋病です。淋菌(Neisseriagonorrhoeae)と呼ばれる細菌が感染源となり、生殖器周辺にさまざまな症状を引き起こします。直腸が侵されることもあります。感染のきっかけはほとんどが性的接触です。

淋病の症状は、女性と男性ではかなり異なります。まず、女性の場合はその大半、約80%が数週間から数か月にわたって無症状のまま過ごします。ただ、人によってはおりものの量が増えたり、緑黄の濃いおりものが出るなどの兆候があらわれます。その他、不正出血や外陰部の軽いかゆみ、腫れといった症状が出た時も感染が疑われます。これらの症状は、淋菌によって子宮頚管炎を発症した時にあらわれますが、他の一般的な炎症と区別がつきにくいので注意が必要です。

女性が淋病をそのまま放置していると、感染箇所が広がって卵管炎や卵巣炎、子宮内膜炎などを引き起こすおそれがあります。これらの病気は不妊症の原因になり得るだけでなく、子宮外妊娠のリスクも上昇します。さらに、無事に妊娠・出産したとしても出産時における子供への感染リスクが高まります。

一方、男性の場合は痛みという形でかなりはっきりした病状が出ます。排尿時や勃起時に強い痛みをおぼえ、時には立っていられないほどとなります。ただし、まれに無症状の人もいます。その他、尿道に熱感やかゆみが出ることもあります。こうした症状は尿道が淋菌に侵された時に出がちで、特に排尿痛とともに尿道口から大量の膿が出た時は、淋菌性尿道炎が強く疑われます。

男性の場合も、放置していると女性と同様に感染箇所が広がっていくおそれがあります。菌が尿道から精管を通って精巣上体に達すると、精巣上体炎と呼ばれる炎症を起こします。精巣上体炎になると強い圧迫感をおぼえたり、高熱を発したりします。さらに悪化すると、男性不妊症の原因になることもあります。

なお、淋病は咽頭に発症することもあります。これを淋菌性咽頭炎といい、口唇性交が原因で引き起こされます。症状が出始めるのは感染してから1週間前後で、のどがイガイガしたり、のどに腫れや痛みを感じたりするようになります。自覚しないことも多く、あっても程度が比較的軽く、風邪の諸症状にも似ているため気づかないまま進行することもあり、耳鼻咽喉科を受診して初めて気づくといったケースも少なくありません。