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淋病とクラミジアは併発するの?症状や治療方法にはどんなものがあるの?

2020年04月05日

淋病やクラミジアといった性感染症はそれぞれが単独でも健康に対する脅威となりますが、併発すると身体の抵抗力が弱まって症状がいっそう重くなったりすることがあるので注意が必要です。合併した時は、それぞれの経過を見ながら治療計画を立て、実行していくこととなります。

淋病とクラミジアを合併する確率についての細かな統計はありませんが、とある報告によれば約40%の患者に併発が見られたとされており、かなりの高確率となっています。いずれも細菌感染を原因とする病気で、女性の場合はおりものの増加、男性の場合は排尿痛など、症状も似通っています。進行すると卵管や精巣上体などに感染が広がっていく点も同様です。しかし菌の種類は異なるため、それぞれの病気に対する治療が必要となります。

このふたつの病気を併発した場合は、通常は淋病の治療が優先されます。これは、淋菌の方が発育が早く、短期間のうちに対応する必要があるからです。また、男性においては淋病の方が強い症状が出やすいというのも理由のひとつになります。ただ、クラミジアも放置しておくわけにはいかないので、時には両者の治療が同時並行で行われます。具体的な治療法は薬物投与が中心で、薬の併用による相互作用に注意しながら服薬管理を行います。

そのほか併発しやすい感染症としては、HIVを挙げることができます。淋病やクラミジア、あるいはヘルペスといった性感染症の患者は、HIVの感染リスクが通常に比べて3倍から4倍も高くなるということが、各種の調査で分かっています。そのため、治療時にはHIVの検査を合わせて受けておくことが推奨されています。

HIVはエイズウイルスを感染源とする病気で、輸血による感染がひところ社会問題化したこともありますが、現時点で最も多い感染経路となっているのは性的接触です。感染すると数週間後に発熱やのどの痛み、下痢などを発症しますが、間もなく治まり、その後は数年間にわたって無症状となります。
再び発症した時は体内の免疫力が著しく低下し、普通の人であればごく軽症で済む病気でも重症化します。以前は不治の病とされていましたが、現在では抗HIV薬による薬物治療が発達しており、治療を続けながら長命を保つことも可能になっています。

HIVの併発リスクがある病気としては、他に梅毒があります。梅毒トレポネーマという細菌を原因とするこの感染症は、ペニシリンの普及によって一時は患者数が激減しましたが、現在では発展途上国を中心に世界各地で患者が増えてきています。症状は1期から4期までに分類されており、重症化すると脳や神経に症状が出ることもあります。治療は淋病やクラミジアと同様、抗生物質の投与が中心です。