• ホーム
  • 淋病に効果がある治療薬にはどんなものがあるの?使い方や副作用は?

淋病に効果がある治療薬にはどんなものがあるの?使い方や副作用は?

2020年06月01日

淋病は早期に治療を開始すれば比較的完治しやすい病気です。しかし重症化すると治療が長期化するうえ、薬に対する耐性を持った菌も蔓延しているので、できるだけ早く医師の診断を仰ぐことが大切です。

治療に際しては、まず検体を採取して菌の有無を調べます。男性の場合は簡易な尿検査で分かりますが、女性の場合は膣鏡を用いて子宮頸管にスワブという器具を挿入し、検体を採取します。咽頭に感染のおそれがあるときは、のどの粘膜を軽くこすって採取します。

淋病の治療は、薬物療法が基本です。治療薬には数種類あり、以前はペニシリン系やテトラサイクリン系、ニューキロノン系などの抗生物質が主として用いられていました。しかしこれらの薬に耐性を持つ菌が出現したことから、現在ではセフェム系やアミノグリコシド系の抗生物質が使われるようになってきています。具体的な薬品名としては、セフトリアキソンがよく知られています。

セフトリアキソンはセフェム系の抗生物質で、点滴剤として使用します。通常は1回、静脈注射します。この薬には細菌が細胞壁を合成するのを阻害する作用があるため、病原体の組織を破壊し、死滅させる効果が期待できます。淋病を含め、広範囲にわたる細菌感染症の治療薬として用いられています。

セフトリアキソンに関する主な副作用としては、発疹やじんましん、発熱、吐き気などが報告されています。また、まれではありますがアナフィラキシーなどの重い副作用が出ることがあります。めまいや不快感などをおぼえた時は、アナフィラキシーの前駆症状が疑われます。

スペクチノマイシンもまた淋病の治療に使われることが多い薬で、アミノグリコシド系の抗生物質です。やはり点滴の形で使用しますが、通常は臀部の筋肉に注入します。細菌のタンパク質合成を阻害する効果があり、ペニシリンにアレルギー反応を持つ人にも投与できるという特徴があります。

スペクチノマイシンの副作用として最も報告が多いのは注射部位の疼痛で、全体の約4%に発現が見られました。その他、皮疹や頭重感なども報告されていますが、いずれも0.1%程度です。また、ごくまれな副作用として、ショックが挙げられています。

淋病の治療に際して大切なのは、パートナーも一緒に検査を受け、保菌が認められた時はともに治療を進めることです。これは他の性感染症にも言えることなのですが、再感染を防ぐにはとても重要なことです。もちろん、パートナー以外との性的接触も控えるようにします。